人の不幸は、普通の状態とは違ったものと考えられます。
家の中もふだんとは様子を変えて、派手な飾り物などは一切取り除き白い紙で隠します。
神道では遺体を汚れとし、神棚は汚れから隔てる意味で扉を閉じ白い紙で封じる訳です。
おしゃれな服装で出勤していた当日、友人宅の不幸を知らされ、着替えに帰る時間が無い時は通勤着の範囲を超えていなければ、そのままでも差し支えはありません。但し、アクセサリー類は全て外し、お化粧は薄めにしておきましょう。
宗派によって表書きも変わってきます。仏式では「御香典」・「御仏前」。神式では「御榊料」・「御玉串料」。キリスト教では「御花料」と書くのが一般的です。しかし、宗派の分からない場合は、「御霊前」と記せばどの宗派でも対応出来るので覚えておくとよいでしょう。裏側の折り返しは、上が外側にくるように折ります。これは不幸が入らないようにという意味合いからと言われています。
法要 | 読み方 | 日数 |
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初七日 | しょなのか | 7日目 |
二七日 | ふたなのか | 14日目 |
三七日 | みなのか | 21日目 |
四七日 | よなのか | 28日目 |
初月忌 | しょげつき | 1ヶ月目 |
五七日 | いつなのか | 35日目 |
法要 | 読み方 | 日数 |
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六七日 | むなのか | 42日目 |
満中陰 (四十九日) (七七日) |
まんちゅういん しじゅうくにち なななのか |
49日目 |
百ヶ日 | ひゃっかにち | 100日目 |
一周忌 | いっしゅうき | 1ヶ年目 |
三回忌 | さんかいき | 2ヶ年目 |
通常は、黒の礼服を着用しますが、間に合わなければ、黒目の平服でも構いません。但し、ワイシャツは白、ネクタイ・靴は黒色が一般的です。
また、女性の場合は、黒もしくは地味な色のスーツかワンピースで、アクセサリー類の着用は避けましょう。
子供は制服を着用します。制服がない場合は、白いシャツやブラウスに無地の黒・紺・グレーのズボンやスカートを合わせます。
必要な持ち物としては、数珠・名刺・香典(できれば、袱紗に包んで)です。
また、白いハンカチ、ティッシュ、女性であれば、小物入れ等も持参したほうが良いでしょう。
何かの事情でご葬儀に参列できない場合には、代理の方に名刺と香典を持たせて参列してもらうか、後日、お詫びの手紙を添えて郵送します。
その場合、不祝儀袋に包んだ上で、現金書留にしてお届けします。
宗派により、焼香の作法は異なります。
なお、浄土真宗では、焼香に際しては香を額におし戴きません。
宗派 | 焼香 | 線香 | 本尊 |
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真言宗 しんごんしゅう |
3回 | 3本 | 大日如来 だいにちにょらい |
浄土宗 じょうどしゅう |
1回~3回 | 1本~3本 | 阿弥陀如来 あみだにょらい |
真宗大谷派 しんしゅうおおたには |
2回 | 折って寝かせる | 阿弥陀如来 あみだにょらい |
浄土真宗 じょうどしんしゅう |
1回 | 折って寝かせる | 阿弥陀如来 あみだにょらい |
臨済宗 りんざいしゅう |
1回 | 1本 | 南釈迦牟尼仏 なむしゃかむにぶつ |
曹洞宗 そうとうしゅう |
2回 | 1本 | 南釈迦牟尼仏 なむしゃかむにぶつ |
日蓮宗 にちれんしゅう |
1回~3回 | 1本~3本 | 本門の本尊大曼荼羅 ほんもんのほんぞんだいまんだら |
日蓮正宗 にちれんしょうしゅう |
1回~3回 | 1本~3本寝かせる | 本門戒壇の大曼荼羅 ほんもんかいだんのだいまんだら |
会葬の場合は、進行上の都合もあるので、周りの人のやり方に合わせます。
神事で行う「玉串奉奠」は、仏式の焼香にあたるものといってよいでしょう。
玉串とは榊の小枝に紙垂(しで)をつけたものです。
玉串奉奠とは、玉串に自分の心をのせ、神に奉げるという意味が込められています。
キリスト教式による通夜・葬儀では、焼香に代わるものとして、献花が行われます。
献花によく用いられる花は、キクやカーネーションです。